今日から発売されるNintendo DSiはどのような反応で市場から受け入れられるのだろうか?
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発売の前日に届いた今回のDS、いざ触ってみると、予想外に「これまでと違うDS」だ感じる。このあたりは、広告ではあまり語られていないところだと思う。
すでに公開されていたカタログスペック、カメラ搭載であることや、画面がやや大きく明るくなったこと、CPUが倍になった、という類はこのさい脇におくことにする。むしろパソコンでいうところの、いわゆるOSにあたる基幹システムの思想がぜんぜん違う点が特筆すべきところ。一言でいうと、今回のDSiは、携帯型の「自分情報の蓄積マシン」とでもいいましょうか・・・。
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今のPCと同様、記憶領域の拡大にともない、システムは拡張型に変貌した。いいかえるとDSは、「プレイマシン」から「編集マシン」になった印象。カメラも声も自分で「編集」し「保管」できるあたりは体験すればわかると思うが、かなりの範囲でカスタマイズ可能となり、ハードはこれまでとは比べ物にらないほどの個人情報を蓄える。
DSiの場合、これからダウンロード提供されるであろうアプリのためのスペースがトップメニューに配置され、「インストールする」ことにかなりの重点がおかれる設計になっている。OSそのものの魅力が増え、そのぶん1本のゲームアプリが占める比率が低くなるつくりともいえる。僕も、ゲームをひとつもプレイしていないのに、数時間このDSiを触り続けても飽きないのである。アプリを買わずハード単体でずっと遊んでられるゲーム機なんて、ルール違反(!)である。最初からインストールされているカメラ日記ソフトがいい例だろう。
これらカスタマイズツールを日々利用する人は、どこかにDSi忘れてきたら大変なことになる。そのうち「電話帳お預かりサービス」みたいなものも出てくるに違いない。
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Iアプリ、あるいはiPhoneアプリがそうだったように、ダウンロード型になるとソフトは大きく変化してゆくものだ。それらはたとえば
1.ソフトの規模と価格が小さくなる。(低価格化)
2.非ゲームの比率が増えてくる(便利情報系アプリ)
3.マーケティングの方法が変わる(テレビCMが減り、店頭プロモーションが無意味になる)
4.アプリが継続進化型となる。
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これまでのROM製造のライセンス料徴収という任天堂ビジネスモデル、がひとつのアプリの進化を妨げてきた。わかりやすくいうとROMコストというリスクのせいで、ちょっとした機能追加版を提供することを困難にしてきた。
ネットワーク提供という柔軟な流通チャネルにハードウェアが対応することでソフトが追加拡張型になるということは、ハリウッド型の巨大なソフトは減り、連続テレビドラマのように分納リリース型になってゆくのだろう。
ネット環境がどこまで一般に普及するかはわからない。ただ、この携帯ネット端末がかつてのDSのように普及したならば、これまでの大手メーカーは大きな方向変換を余儀なくされることになるだろう。
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