斉藤由多加 (Yoot Saito)
さいとうゆたか
 

東京生まれ。ゲームクリエーター/株式会社ビバリウム。ゲーム作品の代表作は「シーマン~禁断のペット」「大玉」「ザ・タワー」など。ゲーム作品の受賞歴としては、文化庁メディア芸術祭で特別賞、米国ソフトウェア出版協会でCodies賞、Game Developers' Awardsなど。 TheTowerDS が08年6月26日に発売予定 
 使用カメラ/ライカM8 愛用レンズNoktilux 50mm F1.2など

株式会社ビバリウムのサイトはすこしリニュアルしてwww.vivarium.jpに移動しました。
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2008/12/08

コメント

グリ

はじめまして。いつも読ませていただいてます。
実は映画版は未見なのですが、中居正広主演のテレビ版では、入れ替わりの設定が違い、
(時代設定を現代にしているため、戦争というアイテムを使えないのです)
今西が和賀の出生地・長崎へと向かい戸籍を調べると、和賀の両親は和賀が10歳の時に集中豪雨の水害で亡くなっていたこと、その水害で生き残ったのは和賀だけであること、和賀と同じ年の施設の子供・服部武志が行方不明であることを知り、当時のことを知る園長先生に「武志の腕に傷があったか」と聞くと、先生は「そういえば、あったような…」
(和賀には腕に傷がある設定)
と答えることにより、入れ替わったことに気づくのです。
と言う形で辻褄はあっていますが、映画版はうまくそのプロセスを省略してるんでしょうか?

斉藤

グリさん、情報ありがとうございます。
僕はテレビを見ていないのですが、ひとつ質問です。
今西が、「和賀があやしい」と、つまり単なる有名人を容疑者として目をつけた、その根拠のようなものはテレビドラマ版では描かれていましたか?
映画ではかなり曖昧でした。もしかしたら必要なシーンがカットされていたのかもしれませんが、こればかりはわかりませんでした。

グリ

自分もちょっと記憶が曖昧になっているので、テレビ版のサイトを見直しましたが、

事件当日、被害者が白いセーターの男と会っていたという目撃証言あり→汽車から紙吹雪をまく女のコラムを新聞で発見→その女を調べ、知り合いの男に事情聴取→取り調べで白いセーターの話をすると、その知り合いの男は和賀の名前を出した…

という流れがあり、さらに映画版にもあります、生前の三木の足取りを追っていくと、三木が急に東京へ行くことを決める前に立ち寄った伊勢の映画館に和賀が写った写真があり、そこで確信を得るという結果になっています。
おそらく映画版では、その女を調べ、知り合いの男に事情聴取→取り調べで白いセーターの話をすると、その知り合いの男は和賀の名前を出した…という描写が無く、
(テレビ版オリジナルの展開かも知れません)
この映画館の写真だけで三木と和賀の繋がりを確信した、という描写だけなのではと思います。

また、入れ替わりの件ですが、映画版を紹介したサイトでは
三木が千代吉と秀夫を保護したことを聞いたあと、

今西は和賀英良の戸籍調査で大阪へ飛ぶ。昭和20年、自転車屋だった和賀の両親は空襲で死んでいた。そして、和賀は実子ではなく、奉公人だったのだ。空襲で戸籍簿は焼け、戸籍は戦後、本人の申し立てで作られていたのである。

この流れになりますが、確かにこれだけでは秀夫=和賀である決定的な証拠にはなりませんね。
時間の都合で入れ替わりの謎解きの描写、和賀に容疑を向ける描写は割愛されてしまったのでしょうか?
それとも、原作でもそのシークエンスはなく、テレビ版で初めて描かれたのでしょうか。

YATO

はじめまして。ほぼ日からここに飛んできてずっと読ませていただいております。
僕は逆に原作だけしか読んでいませんが、和賀の過去に関する言及は、ラストに少し・・・だっという記憶があります。
その分、刑事が謎を解いていく部分はかなり納得できました。
映画にするにあたっては、ドラマを作るため、「過去」の部分をふくらませ、原作にある論理的な部分を少しカットする、というプロセスだったのかもしれないと思いました。
つたないコメントで申し訳ありません。

JMI

和賀英良が愛人のアパートのドアに残した指紋と凶器の石から採取された指紋が一致したと理解できるカットが一瞬ですがありますね。

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