まるで昆虫のような、あるいは20世紀の重工業の象徴のような風貌をしたこの金属製の機械の正体はなにか?
こたえはイタリア製のエスプレッソマシンなのです。この、見るからにいかつい、それはちょうどソ連の工業博物館に展示されているような旧式のボイラー形状が僕にはたまらないのです。
実はこのエスプレッソマシン、東京の輸入雑貨店でも一度見かけたことがある。しかしかなり高かったんだな。なので買いませんでした。ところが一昨年にローマで見かけた。このときは迷わず買い込んだ。手が引きちぎれそうなほど重いこの金属塊を手荷物に持ち込んでまで・・。
で、それから二年経った今でもこのマシンがいまだに稼働していない。理由はというと、正直よくわからないが、内圧計がちっともあがらないのです。運搬中に壊れてしまったのでしょうか? でもボイラーは熱湯にまで加熱するので壊れているとは思えない。ただそこから上にいかないのです。
あるいは電圧の違いで熱量が足りないのでしょうか? だとすれば、変圧器を買ってくればなんとかなるかも・・。
どんなに手がかかっても、これでエスプレッソを煎れて飲みたい!!それがこの連休の目標です。なのでイタリア製品にくわしい人知っている人がいたら教えてください。映画の「メトロポリス」やチャップリンの「モダンタイムズ」に出てきそうな風貌のマシンが、シュッシュッと湯気を出しながら働く姿を一度拝みたいのであります・・。
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そうそう、ボイラーといえば、「行列のできる法律相談所」の時間帯に島田紳介シーマンが4月中旬から「ボイラーの三浦」のCMに登場しております。そんな経緯から三浦工業さんのことをすこし知るようになった訳ですが、ボイラーの三浦さんに、ごっつい日本製のエスプレッソ・マシンをつくってもらいたいんだな。内圧がぐっと高い、強靭なやつをね。
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