以前にここで、「態度」とはどんな度合いのことだろう、という話を書いたけど、つい最近、この手の「度合い」めいたことについて、またまたあたらしい経験をしたのでご紹介する。皆さんの意見も聞きたいし。 先週はどういうわけかゲームとは無関係の取材が多い週だった。 「お願いしたいことがあるからメールをくれ・・・か・・。後輩なのにずいぶんとあつかましいメッセージだなぁ」 とはいうもののどんなお願いかわからない。そのまま無視するのもどうかと思い、簡単なあいさつ文をしたため名刺のアドレスに送っておいた。 すると、しばらくして、「パーティー券を買ってもらえないか。売れ残った場合は自腹で云々・・・ノルマがきつく云々」といった文面のメールが届いていた。 実は数年前に彼から援護金以来のDMが届いたことがあって、いい経験だと思って会社で小額だが献金(っていうのかな?)をしたことがある。 私が以前にいた大企業というのは、個人個人のノルマがきつく、強引ともいえる営業スタイルで批判をされてきた企業である。営業マンは、メリットがありそうなクライアントが見つかると、徹底的に喰らいつき、うまみがないとなると、効率を重視してそそくさと次の顧客探しに移ることを徹底して教育される。毎日のように連絡をしてきた営業マンが、発注書に捺印したとたん疎遠になることにクライアントから多くの苦情が寄せられていたが、営業マン本人たちは社内の受注競争に夢中で、ヒーローにならんと目が中に向いてしまっている。 退職してもこういうスタイルのまま自己中心的にやっているこの会社のOBを何人も知っていて、どこの業界に行っても「唐突に電話がかかってきたかと思うと、虫のいい話を突然はじめる・・」という愚痴が後を絶たなかった。じゃ、自分はどれだけできているか、となるとなかなかできていないんだけどさ。(笑) 中小や零細企業でも、きっちりしている人というのはいるもので、こまめに挨拶状を送ってきたり、歳暮や中元や、どこでききつけたのか引っ越し祝いなどをおくってくる。こういう会社の経営者から依頼ごとがあると、なんとか力になりたいと思うものである。 いつか困ったらお世話になりたい人というのがいる。そういう人とは、意識せずとも連絡が滞らないものである。人はいざ困ったときのために日常の挨拶を欠かさないようにしているのかもしれないが、年配の人ほど経験柄それを知っている。だから年配の人ほど挨拶はしっかりとしている。そして僕は40代の半ばに差し掛かった。だからこういうことに気づいてしまう。 もしどうしても連絡をするならば、なるだけ面倒くさい手がいいと思う。郵便のようにアナログで手がかかる方法であれはあるほど、受け手の印象がちがうものだ。 だから、僕は今回この後輩によい経験をさせてもらったと思っている。当たり前のことだけど、忘れてしまいがちなことだから。 さて、この国会議員の話に戻ると、僕は、この後輩に、「虫が良すぎないか!?」と手厳しい内容のメールを返すべきか、あるいはあたりさわりのない形で遠まわしに断るか、はたまた、こんなことを考えている僕がただの頑固オヤジなのか・・・判断しあぐねている。 |
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