幕張メッセで開催されている「大北京原人展」のサブタイトルは、「日本の皆さんは友だち。」である。
写真をみてわかるとおり、このタイポグラフィーは、日本人観光客相手のハワイの土産店の看板をまねたものだ。そのためにわざとギクシャクしたフォントと字間でつくった。日本人が直感的に抱く警戒心と違和感。それが、このロシアからの売り込みという、これまた怪しげな設定とあいまって、独特のいかがわしさという異臭を放っていてなかなかよい。英語の注釈では Japanese people are our best custmers(日本人は最高の客です)とした。かなり人を食ったようなコピーである。
こういういかがわしいノリのイタズラが僕はたまらなくすきで、何歳になっても、いや歳を重ねれば重ねるほど、チャレンジ精神が旺盛になっている。
肝心の展示だが、そもそも発売までとうぶん時間があるこの時期、ゲームを見せることはできない。というか、ゲームは画面を見せればいいというものではない。生のイベントでユーザーが欲しているのは、平面的な画面ではなくて、作品の質感である。
一点突破で、「北京原人の見世物小屋」というコンセプトでいくことにした。どてかい建築物の中に本に小さな小屋をつくり、そこで原人をみせる。手法としては立体のジオラマの上に3Dホログラフィーを、という希望は、いにしえのマジックミラーをジオラマ上に投影することでほぼ同様の効果を得ることができた。粘り強く手を尽くしてくれた乃村工芸さんには感謝である。
そして、今回の目玉の一つといえるのが、このビデオである。ナレーションは日本を代表する名優、宝田明氏。最初から宝田さん以外にいない、と決めていたので、お引き受けいただけたと聞いたときには、飛び上がらんばかりの気持ちだった。MA当日は張り切る僕に、すばらしい演技とともに何度でもお付き合いいただけたので、最高のビデオが完成した。
このビデオに不可欠なアートワークと、プロダクションデザイン、は、すべて高橋晃くん。Yes,Mama OK?の金剛地くんのパートナーであり、彼もまた天才的なセンスを持ちあわせたデザイナーである。DC版シーマンのアメリカ向けに使用したイラストは彼の手によるものだ。
いつもビデオを制作するときは、脚本から演出までベタで張り付くんだけど、今回は高橋君が参加してくれるとなったので、安心して任せることができた。とても助かった。無理を引き受けてくださった制作プロダクションの方々も、楽しんで徹夜いただけたと聞いて、うれしい限りだ。企画者冥利に尽きる。
月岡一郎教授、としてご挨拶いただいているのは、ご本人だが、職業は造形のアーチストで、今回の見世物小屋ジオラマを制作していただいた方だ。
こぎれいな展示会において、生き物特有の"臭い"のリアリティへを出したいと思い、原人の見世物小屋の隅に「キムコ」をいれることにした。そのキムコは旧式の三角形のタイプの手配がつかず、同氏のご自宅の冷蔵庫に偶然あったものを無理いって寄付いただいた。
なにはともあれ、このばかばかしいイベントに、おどろくべき敏腕スタッフが結集した。
だから最高のできである。
シーマンは、常にこうでなければならない、のである。
はじめまして。僕は雑誌でしかシーマン2の事を知らないので今からいろんな妄想をしています。
個人的にはツチノコなんかもキャラとしてしゃべると面白いなと思うのですが、音声認識するというだけで妄想が広がるのは、人間びにとってコミュニケーションがいかに娯楽であるかという事ではないかと思います。
気の早い話ですが、まだまだシリーズ化して欲しいです。ほんと楽しみだな~。
投稿情報: かっくん | 2006/09/23 23:55
北京原人まだかなぁ~と思いつつ
押入れにしまっていたDCとシーマンを引っ張り出して
また育成しちゃってます(*^ー^*)
さすがに6年ぶりだと忘れちゃってることがいっぱい…
そして「そういやデータ大事にとってたのに(-ω☆)」と
由多加さんへの恨み節とともにPS2まで引っ張り出して(笑
北京原人も何年経っても楽しめるソフトになるんでしょうねぇ♪
楽しみに待ってます(*^∇^*)ノ
投稿情報: ゆぅ | 2007/04/27 17:30