昨晩から徹夜である。
納期へのストレスから胃潰瘍がひどく痛む。徹夜をすると胃が荒れるというけれど、僕の場合は逆である。仕事が進むと精神が安定するから胃潰瘍にはいいのである。
朝8時過ぎ、まだ終わりきっていない仕様稿をUSBメモリーに保存しもそもそとパソコンから離れる。カーテンを開けると、外は雲のない秋晴れの日曜日だ。
涼しく、気持ちが良く、そして懐かしい匂いの風が部屋の中へと入ってくる。
風呂に入って髭を剃ると気分もだいぶ落ち着いた。
「通知不可能」と表示された着信が9時前に携帯にあった。
相手はGameSpotの編集長のカート・フェルドマン氏。
E3やGDCのコーディネイターとして過去何度か僕をパネラーとして招いてくれた方である。カートはゲーム業界を見つめる人格者、という感じの人かな。
「大丈夫?起きてるよね?」
電話の声は穏やかにそういった。音質がやけにクリアだ。
国際電話の生取材が1時間後に予定されている。ライブで配信されるというけれど、肝心の僕がちゃんと準備できているか、その確認である。クリエーターというのは、どの国でもあまり信用されていないようだ(笑)
昨日も一昨日も電話番号の確認などでかかってきたところをみると、どうやらGameSpot側ではちょっとした大イベントのようだ。忘れていたわけじゃないけれど、なにかを準備していたわけでもない・・・。どんなことを聞かれるんだろうか?
実は、昨日・今日と娘の学校の文化祭でもある。
ESSに所属する娘は今日も舞台の上でミュージカルを演じることになっている。
題目は「アラジン」で、セリフは全員、英語である。
娘よ、君ほど日々の努力をしていないが、父もいまから英語スピーチの本番だよ。
がんばろっと。
そして、そのあとは、髪を切りにいこう、こんなに気持ちのいい日曜日なのだから。
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