芸能レポーターが突撃取材でマイクをむける風景。いわゆる不意打ちというやつだ。
しかもそれを記録しているという一方的なやり口。
これはかなり、ずるい、と思う。
芸能レポーターはこの一方的なやり方に気づいている確信犯である。しかしこの話しは、なにも芸能人に限った話しではない。社内の廊下でも平然と横行する。しかも、一方的であることに気づいていないから始末が悪い。
今日ぎっくり腰になってしまい、急遽会社に出張の針師に来てもらっていた。ぶざまな姿で会議室で針を打ってもらっていると、突然ドアをあけ入ってきた取引先の人物。
「XXXXの件だけど、XXXXしてもらえないかな?」と彼は話しかけてきた。
ぶざまに不意打ちをくらったような感覚。こういう即答の判断は大概あとで後悔する。
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「とりあえず、斉藤だけつかまえれば、あとはその場でもろもろ確認をとってしまえ」という指示が取引先の会社から出ているのだろうか?と思うこともある。
何の用件かわからないが、予定表に社名と担当者と、「もろもろの件」といった簡単なラベル名が書かれている。何の会議かさっぱりわらかないからあわてて担当者に確認をいれると、「とにかく出てください、斉藤さんの意見をぜひいただきたいんです」とのこと。
事前に内容を確認する云々より先に、その時間が来てしまう。
そういう会議というのは、会議室に入ると、予想以上に先方の同席者が多い。まるで合コンのようである。その瞬間「しまった」と思う。
テーブルの端に置かれた雑貨屋の軒先のように雑多なサイズの書類群。各担当者を簡単に紹介されたあと、唐突にそれぞれの案件説明がはじまる。
それぞれに「これで行きしていたたきたいんですがいいですかね?」という言葉とともに回答を求められる。いいかえれば、即答を迫ってくる。そういうのがつぎつぎと繰り返されると一人の頭脳で即断できる処理量をはるかに超える。
いいたいことはつまり、事前に内容をしらされない会議で回答を求めるというのは、芸能人のスキャンダルの囲み取材のようなものである、ということ。
だから、てんぱっている時こそ、人にますます会いたくなくなるのである・・・。そしてそうしていることで僕は、「かわっている」とか「わがまま」というレッテルを貼られる。
ぶーぶー。
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